2006年 05月 18日
小亀
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京都最終日。
朝早くに一人で庭に向かった。
どんなに忙しなくとも、
庭に佇みたい。
大好きな郷土の庭は
一番心が落ち着く場所。
今から設計する予定の庭を検討したとき
この庭園が思い浮かんだ。
二方向からの視点が美しい
観賞式庭園。
そんなことをうっすら頭に浮かべながら
渡廊下を進む。
するとオヤ? 亀が小さい。
どうやら松食虫にやられて、
亀島の松が枯れてしまったとのこと。
去年の秋に三代目に植え替えられたそうだ。
売店のお姉ちゃんと意気投合。
こっちの方が亀っぽい。
雨上がりの早朝の日本庭園は、
最高のタイミング。
苔は水分をたっぷり含んで潤い、
新芽の初々しい緑がキラキラ光る。
砂紋も本当に水の流れのよう。
杮葺きの屋根からは
温度差で生じた湯気が舞う。
静寂な時間。
曼殊院門跡
京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
一乗寺の山肌に寄り添うようにある枯山水庭園。縁先に板欄干が備えてあり、乗船しているかのように波打つ砂紋や島の風景を眺める。フクロウの付いたつくばいはとってもかわいくて、縁側から月を映して観賞するために少し傾けてある。水面は一定だけど、そのちょっとした気遣いがニクイ!
by supersmile2525
| 2006-05-18 23:58
| 旅